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もしも、運動会で歯が抜けたらば

テーマ:健康情報, 小児歯科 2011.10.10

こんにちは。急に秋らしくなりましたね。

秋といえば食欲の秋…読書の秋…そしてスポーツの秋でしょう。秋は運動会の季節(運動会は学校や幼稚園によって春と秋に分かれるようですが、今日は体育の日でももありますし)

スポーツに付き物なのがやはりケガ(汗)

やや強引ですが今日は歯の外傷の話です。

乳歯の外傷では折れるよりも脱臼の場合が多いようです。脱臼とはぶつかった歯が移動したり埋もれたり出てきていたり完全に抜け落ちたりといったことです。

歯が抜けてしまった場合、治療の重要なカギとなるのは、「歯根膜」と呼ばれる歯の組織です。これが新鮮な状態で保存されていればほぼ元通りに口の中に戻すことが出来ます。ただ、乾燥してしまうとその可能性は低くなります。保存状態が良好であれば歯科医院では歯を戻して固定して8から12週そのままにしておきます。

①    洗う 水道水で大丈夫です。こすってはだめ。

②    もし、抜けた歯がきれいな状態で、抜けたところに戻せるなら戻す。

③    ②が無理なら歯牙保存液に入れる。市販されています。

もし余分があるなら水道水で洗わず歯牙保存液で洗ったあと、新しい保存液に入れるのが望ましいで

しょう。(歯の頭の部分をつまんで根には触らないでね)   ※ネオ製薬工業という会社から出ています。

④    歯牙保存液がないなら牛乳や生理食塩水の中に。ただし保存できる時間はずっと短いのでご注意を。

⑤    なにもなければ、水道水。ほっぺの裏に入れておくなどとにかく乾燥させないことが大切です。

 とにかく外傷で歯が抜けてしまったら、乾かさないようにして出来るだけ早く歯科医院へ。ただし、生え代わりが近いような歯は抜けても放っておいて大丈夫です。
                                                                                                   

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