ブログ

よく咬んでね♪♪

テーマ:小児歯科 2010.12.30

最近の研究において、「噛むこと」が上顎の発達と咀嚼の関連性について明らかになりつつあります。

勿論最近の子供たちに叢生(歯並びが整っていないこと)が多い理由については食生活の変化‥‥軟らかい食物ばかりを摂取している‥‥のせいだとはよく言われており、永久歯の萌出余地不足が予想されるお子さん保護者の方に食事の際によく咬むように指導しています。

一般的に骨は運動などの力の負荷が刺激になって成長が促進されるといわれています。骨の成長点は末端部にあり手足などもそのように成長していきますが、顎の骨も同様です。上あごの真ん中あたりの継ぎ目が成長点になります。食物をすり潰すように咬み砕くことでこの成長点に大きな力の負荷が加わることが分かっています。単に軟らかいものを上下に咬みつぶすよりもその負荷は大きい事も実証されました。

「食物をすり潰すようによく噛むこと」により、上顎骨の成長を促し、上顎の口蓋部の面積が大きくなって歯が生え並ぶスペースが確保されるため、その結果、叢生の予防につながることが示唆されました。

よって咬むトレーニングは意図的に行う必要があるお子さんもいらっしゃいます。

効果的な方法で咬んでいただくための指導もしています。姿勢、奥歯で咬みつぶす回数などポイントはありますが、あまり言い過ぎるとお子様本人が楽しくなくなっちゃうのかなーとか思ったりもします。

                                                                                                   

大きな地図を開く