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乳歯と永久歯

テーマ:小児歯科 2012.10.24

こんにちは。今日は朝からもんのすごい雨でした!
今日のような冷たい雨が降ると冬がくるんだなあと感じてしまいます。気が早いですかね?世の中はまだブタクサのアレルギーで苦しんでおられるシーズンだというのに。

今日知ったのですが、うちの近所にゴージャズに咲いてるセイタカアワダチソウもブタクサみたいにアレルギーを起こすのだと思っていたのですが濡れ衣でした。似たような出で立ちなのに…。セイタカアワダチソウの黄色が大好きです。
今日患者さんがおっしゃっていたのですが「ツボに沢山セイタカアワダチソウを生けたらとても綺麗よ」
本当にその通りだと思います。

さて。今月も「KIDS」の原稿を書いておりました。

乳歯から永久歯への生え変わり方についてよく質問を受けます。ヒトは乳歯20本、永久歯32本です。だいたい11歳くらいで乳歯が抜けて永久歯が生え揃っていきます。
そもそも乳歯は何のためにあるのでしょう。ほとんどの哺乳類は二生歯性といって、一生に二回歯が生えます。犬や猫も本数は違っても乳歯と永久歯がそれぞれあります。
ちなみに…
犬・・・・乳歯28本 永久歯42本
猫・・・・乳歯26本 永久歯30本
うさぎ・・乳歯16本 永久歯28本(お腹の中で永久歯に生え変わります。そして人や犬猫と違い生えた歯が伸びます)
ヒトの歯は生えてしまったら大きさが変わりません。小さい歯が生えて大きくなることはできません。だから小さい子供には小さい歯、大きい大人には大きい歯が生えるという理由だと思います。顎が大きくなるまで歯が生えなかったとしたら噛むことによる顎の発育もないわけです。そして乳歯は永久歯の生えるスペースを確保してくれる役割もあります。歯は生えると前の方へ倒れる(動く)性質があるのでもし乳歯が虫歯でかけたり抜けたりしてスペースを確保してくれていないと永久歯が前の方に倒れていってしまい、結果として歯並びが悪くなってしまいます。
なぜ一回しか生え変わらないのでしょうか。それは進化の過程でそうなったということでしょう。例えばサメは独自の進化を遂げています。比較的に簡単に抜けますが、何列も並んでいて抜けても次の歯後ろから前にせり出すように送られてきます。ベルトコンベアーのように。
鮫肌というようにサメの皮膚はザラザラですがサメの皮膚の突起が獲物を捕らえる歯として進化したものだと言われていますので、皮膚のようにターンオーバーしてくるシステムも納得できます。
羨ましいことですよね。

歯もそうだけど、私の皮膚ももうちょっといい活性を期待したいな…。

ではでは。

                                                                                                   

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