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砂糖がみんな大好き

テーマ:虫歯 2024.05.26

とかく歯科的には悪者になりがちな砂糖。

むし歯になりやすい(個人差があります)方が摂取すると虫歯のリスクそのものなんですけれど…やめられませんよね。

砂糖はお口の中で分解され虫歯菌によって「グルカン」というネバネバした物質を作ります。このネバネバで歯に強固に付着して歯垢(プラーク)を形成します。歯垢の中に住み着いた虫歯菌がさらにやってくる砂糖をつかってグルカンを作って歯垢を大きく成長させたりします。また、砂糖が分解されてできるブドウ糖や果糖を代謝して酸を産生します。この酸が長く歯の表面に留まると歯の結晶を溶かしてしまう。これをむし歯というわけですね。

でもむし歯が出来る人とできない人がいます。唾液の性質で酸を洗い流しているからとか歯の強いとか、それらは遺伝であるとか言われていますが、結局のところ親からすべての形質を受け継いでいるわけでもないので、親御さんが虫歯がないからといって子供が大丈夫という保証はどこにもないのです。そうだったとしても結果論ですし、親御さんの生活習慣が虫歯予防に適っていただけだったりして、子供にもそういう習慣は定着しますから…。逆を言えば親元離れて学生生活が始まったとたんに生活スタイルが変わり一気に虫歯パラダイス!なんてことも。高校まで一度もむし歯になった事がないので、これが虫歯かもしれないという発想もなかったりすると悲劇ですよね。虫歯のリスクについて気になる方は検査する方法がありますのでお気軽にご相談ください。

心当たりのある方、一度健診を受けてみましょう。

砂糖など糖類の摂取量については世界保健機関(WHO)が一日の摂取カロリーの5%未満に抑えるべきと指針を出しています。平均的な成人で一日およそ25gの計算です。これは生活習慣病の引き金となる肥満の増加が背景にあるとの事。一方で砂糖だけが肥満の原因、悪者というわけではないという意見もあるようです。

砂糖の主成分はショ糖。ショ糖は果糖とブドウ糖に分解されるわけだが、このブドウ糖は血糖として各組織に送り込まれる。脂質や蛋白質とともに大事なエネルギー源である。脂質や蛋白質に比べると効率よくエネルギーになるし脳はブドウ糖をため込んで蓄積しておくこともできないので、即効性としては重要です。砂糖はセロトニンの作用に関係しているといわれています。セロトニンは精神的安定をもたらす神経伝達物質だが記憶力向上効果も報告されています。受験生が夜遅くまで勉強していて親御さんが砂糖入りホットミルクを差し入れてくれる、というのは理にかなっています。歯磨きはしてほしいけど。

 

ただ、砂糖じゃなくて甘いもので精神的に癒されたい場合は代用甘味料も一つの選択肢ですよね。

十年前のブログですが…

https://seida-dc.com/blog/page/25

 

 

 

 

 

                                                                                                   

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