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子どもと代用糖

テーマ:医院紹介, 新着情報 2013.02.24

三月三日はひな祭り♪
ひな祭りは、古くは「上巳の節句」「弥生の節句」などの呼び名があり、五節句(「人日」「上巳」「端午」「七夕」「重陽」)の一つにあたります。女の子がいる家ではこの時期にひな人形を飾り、白酒や桃の花を供えてお祝いします。
流し雛の風習もあり、紙製の小さな人の形を作ってそれに穢れを移し、川や海に流して災厄を祓うのだそうです。
インフルエンザも大流行なので流せるものなら流しちゃいたいですよね……。結構流行っていますよね。
今シーズン私も珍しく風邪を引きましたけど結局インフルエンザではなかった……。

ちなみにちょっと調べてみたのですが
人日 ☆☆☆ 一月一日 七草の節句
上巳 ☆☆☆ 三月三日 桃の節句
端午 ☆☆☆ 五月五日 菖蒲の節句
重陽 ☆☆☆ 九月九日 菊の節句

だそうです。

 今回は代用糖についてのおはなしです。
虫歯予防のためには砂糖を摂るのを制限することが最も重要です。しかし「甘い」という感覚は人間にとって最も好ましい感覚であり、子どもの頃から嗜好性のつきやすい、つまりはクセになる味です。一旦覚えた甘味物を控えるのは難しいため、ある程度「甘いものたべたい!」を満足させながら砂糖を制限して虫歯や肥満のリスクを下げる目的で開発されたのが代用糖です。現在利用されている代用糖の中で安全でないものはありませんが、成長期にある幼児に食べさせて問題ないかというと多少不安なものもあります。
幼児にすすめられるものはパラチノースだけです。パラチノースはそれだけでは虫歯を引き起こしませんし、虫歯を抑制する効果もあります(このあたりはキシリトールも同じですね。しかしキシリトールはたくさん食べると下痢してしまうので乳幼児にたくさん与えるなら要注意です。そして100%のものはちょっと高価)
したがって、虫歯予防という面からはいいのですが甘さが砂糖の半分程度しかないのでお菓子によってはほかの甘味料が加えられていることがあります。できればパラチノースだけで甘味が付けられた商品を選んでください。
江崎グリコから発売されているワンツーペロティはパラチノースや茶ポリフェノールを原料素材に使用していて虫歯にはなりにくい商品のようです。他にもあるとは思うのですが……最近このお菓子を見かけません。

代用糖のお菓子だったとしても、食後の歯磨きは忘れずに!

余談になりますが。
犬にキシリトールを与えてはいけません。これは獣医さんにお聞きしたのですが……。
キシリトールに対する反応は人と犬では違います。
人も動物も食べ物を食べると、これを消化吸収してブドウ糖として体内に取り込みます。この時体内のブドウ糖、特に血液の中のブドウ糖の濃度(血糖といいます)が高くなり過ぎないように、インスリンがすい臓から出て来て血糖を調節します。糖尿病の人でインスリンが相対的または絶対的に不足してインスリンの注射をしたりするわけですね。
人の場合はキシリトールを食べてもこのインスリンが出ることはありません。この事から糖尿病の人の甘味料として使われているのですが、犬の場合は人の場合と逆で、キシリトールはインスリンを放出させる力がとても強いのです。放出されたインスリンは血糖を低下させ、血糖の低下は、程度によりますが、意識の低下、脱力、昏睡、けいれん、さらには肝障害をおこす可能性があります。危険!
犬にチョコレートをあげてはいけないという話はよく聞きますね。
チョコの中に入ってるテオブロミンという物質によって中毒を引き起こします。カフェインの仲間なのでマイルドな興奮作用があったりするのですが犬は排泄が遅いので中毒を起こすのだそうです。
バレンタインデーにキシリトールチョコを患者さんにプレゼントしましたが愛犬には絶対にあげちゃいけない食べ物だったわけです。

犬にはドッグフードを…。

                                                                                                   

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