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季節の変わり目。くれぐれもご自愛下さい。

テーマ:医院紹介 2012.09.23

こんにちは。やっと涼しくなってほっとしました。
ここのところ夏風邪の名残みたいな体調不良に陥る方をよくお見受けします。季節の変わり目ということなんでしょう。
風邪やインフルエンザやノロウィルスが流行りだすと国立感染症のサイトをよく見るんです。
ちょっと前までマイコプラズマ肺炎が流行っていましたね。熱が下がってもかなり長く咳が続くし合併症もあります。
あとは麻疹や風疹。
予防接種をきちんと受けるのはもちろんですが、特に麻疹は合併症が怖いですからね。侮れません。最近は子供の感染症ではなく大人もかかる感染力の強い感染症です。
気をつけましょう。
などといっているうちにインフルエンザが流行りだすんでしょうか。新潟はまだみたいですが東京や千葉でぼちぼち出てきたようです…。

毎月いろいろ悩みながら原稿を書く「Kids」ももう二年以上続いています。医院に掲示、配布の他、松の実第二保育園さまの掲示板に張っていただいているので最近は自然と乳幼児向けの内容になっています。でも、園児さんたちもいずれは小学生になって中学生になるわけですからもう少し幅広い年齢の小児対象のものにしていけたらなあと思っています。

今月のトピックスは転倒などで歯が抜けた場合の対応についてでした。
ぶつける頻度としては圧倒的に上の前歯が多いです。乳歯(A)も永久歯(1)も生えてから1~2年つまり1才と7~8才で多いわけです。
乳歯は抜けても再植しませんが、永久歯は抜けても抜けたところに戻せば定着する場合が多いです。
予後を左右するのは、
①脱落歯の保存状態
②処置までの経過時間
③脱落後の歯槽窩(抜けたところ、歯ぐきとか骨とか)の状態
④固定方法や期間

保存は水でもいいですが、あれば歯の保存液が良いでしょう。
なければ牛乳か生理食塩水でも。
あとは根に絶対触らないことと治療までの時間が勝負ですが、やっぱり状態が悪いと定着せずに歯の根が吸収してしまったりすることはあるのです。

余談になりますが
小児歯科の文献を読んだりすると、本当に難しいことが多いです。たとえば乳歯をぶつけて歯が埋まることもあるのですがどっちに埋まったら永久歯に影響があるのかなど永久歯の時は考えなくてもいいようなことを考えなくてはならないですし、歯の周りの骨が折れた時も大人と子供では取扱が違ったり…。
そんなに頻度のあることでもないけど、だからこそ、いざそういう患者さんがいらっしゃった時のために常に勉強していないとダメだなーって自分を戒めることは多いのでした。

ではでは。
また来月お会いしましょう。

                                                                                                   

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