春~。糖尿病の研修会にいってきました。
こんにちは。二月ももうすぐ終わり、いよいよ春らしくなってきましたね。
先日、新潟県歯科医師会公開講座で「糖尿病と歯周病に関する研修会」に参加してきました。
糖尿病が歯周病を悪化させ、歯周病が糖尿病を悪化させることは一般の方にも認識が広がってきているように近頃実感します。
糖尿病は免疫力を低下させるので感染しやすくなり、歯周病は感染症の一つですから当然かかりやすくなりますし悪化しやすいです。糖尿病の合併症として網膜症や腎臓病や神経障害、足壊疽、心筋梗塞などが挙げられますがそのうちの一つとして歯周病も加えられました。
また歯周病菌の死骸が「内毒素」と呼ばれる多量の毒素をまき散らすことが、血糖値にも悪影響を及ぼします。毒素が血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまうので糖尿病を悪化させるようです。
内科の主治医の先生と連携をとって治療に当たる必要性を改めて感じました。
糖尿病の方の歯周病を厳密に管理していく必要は勿論ですが、血糖値のコントロールがうまくいっていない場合は外科的処置で危険を伴う場合もありますから術前の対応も重要になってきます。
当院では、まずは問診をきちんと行っていく他、外科的処置の前に血糖値を測定するような対応もとっていくことを検討しています。
糖尿病で内科を受診されている方はもちろんですが、市町村や会社の健診で血糖値高めの指摘を受けられた方は申告するようにしてくださいね