音波歯ブラシ使っていますかパート2
寒いですね。北海道や東北では11月としては多い積雪が観測されているようです。車の事故など気を付けてください。
電動歯ブラシの件ですが、当院の歯科衛生士は恥ずかしながらあまり使いこなせていない様子でした。若い者は経済的な事もあるでしょうが、過去に使ったことがあっても自然と使わなくなって苦手意識がある中で否定的な意識を持っていることもあるようでした。意識をアップデートする意味で使ったことのない機種をスタッフに対して貸し出しを始めました。
それと共に、私は患者さんが使用しなくなった電動歯ブラシをお預かりして動作を確認してみました。Amazonで購入されたという事でいわゆる大手メーカーの物ではありませんでしたが調べたところ現在は販売中止のようでしたが三千円くらいで、非常にお手頃価格。
性能はお値段それなりかな?というところ。振動があまり細かくない事と歯ブラシの大きさが大きすぎて磨きにくい事とブラシのプラスチック臭さ?がしばらく気になった事があげられます。正直言うとそんなに悪いものではなかったです。私がこういう物に慣れているせいもあるのですが歯垢の染めだしもして検証すると手持ちのほかの電動歯ブラシと遜色なかったのです。
私の計画ではもう少し歯垢が残ってくれて自撮りした口腔内写真でもブログに載せたろか…とか思ったのですが丁寧に磨きすぎたのか差が出なくてがっかり。
注意点としてはモードの選択です。ホワイトニングモード・クリーニングモー・センシティブモード・ポリッシュモード・マッサージモードとあるのですがセンシティブモード一択でした。他のモードでは落ち着いて歯ブラシを所定の位置・歯と歯ぐきの境目に設置できないのです。怖くて。ゆえにモードが変更できるにしてももっと弱い振動に変更できると良いのに…と思いました。あくまでも電動歯ブラシを使い慣れた歯科医師が自分の口の中を清掃する、という限られた条件での感想です。これを電動歯ブラシ初心者に勧められるか?というとなかなか指導が難しそう。電動ブラシというのは使い手の熟練度を要求する商品であることを再認識できました。だからこそ初めての人でも使いこなせる一定以上の性能が要求されるんだろうなあ…。メーカーさん頑張って!
結論。電動歯ブラシはかかりつけ医や担当衛生士に相談してから購入しましょう。