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電動歯ブラシ

テーマ:新着情報, 歯周病予防, 虫歯 2021.10.31

電動歯ブラシがいいんですかね??
という質問をよく受けます。
我々はブラッシング指導をする際に「圧迫振動法」とされる「バス法」「スクラビング法」という歯磨きの仕方を患者さんに提供します。バス法は成人の方に歯周病の予防のために歯肉溝に挿入できるように斜め45度に歯ブラシを傾けて小刻みに歯ブラシを動かす方法で、スクラビング法は歯の軸にまっすぐ90度でそれを行います。こうした小刻みにブラシを動かすというのがなかなか難しいらしく「振動」の部分を機械に依存したくなる気持ちは非常にわかりやすいというものです。

実際に歯磨きの手段を、手磨きから電動ブラシに移行した時に以前より磨き残しが少なくなっているかどうかは、人それぞれです。印象としては半々とみています。電動または音波ブラシで磨いても歯ブラシの毛先が歯と歯の間に置かれていない事には、必要な歯垢除去効果は得られないでしょう。漫然と電動ブラシを口の中に突っ込んでいるだけでは歯垢は除去されませんので本人の意識や動機づけ、若干のコツは必要といったになりましょう。

私自身は
朝起きてすぐフィリップスから出ている「ソニッケア」という音波ブラシで短時間でかなり適当に汚れを落として…口の中をすっきりさせてから朝食を摂ります。そこですぐにはブラッシングせず、およそ四十分後くらいにクラプロックスの音波式電動歯ブラシで歯みがきした後にフロスで歯間を清掃します。昼食後も同じです。夕食後は手磨きです。電動ブラシは使わず手磨きで長年使っているライオンから出てるDENT.EXシステマのシリーズ44Mのブラシです。44Hを使用することもあります。そのあと…歯間ブラシやらフロスやらいろいろ試して楽しんでいます。
それらについて評論できるほどデータがあるわけではないので良し悪しはわかりませんが、患者さんに質問された歯ブラシは一応ドラッグストアで買って使ってみています。
歯間ブラシもフロスも世の中的に推奨されている製品が必ずしもその人にとって使いやすいわけじゃないだろうなあ…という事はあります。軟らかい歯ブラシだからって歯ぐきを傷つけないわけじゃない、ということもあります。歯科衛生士が行った歯ブラシの選択とブラッシング指導がどういう結果をその患者さんにもたらしたか、適切にアセスメントできないと自己満足に過ぎないのだという事を我々は自覚する必要があると思う今日この頃です。ですので、何でもご相談いただいて構いません。

最近歯ブラシの選択では、ここ数年、
特に歯みがきの苦手な方には大きめを選択させてざっくりプラークを効率的に除去させる方法が推奨されますが、小さい歯ブラシの方がご時世的には歯ブラシが小さい方が飛沫は少なくて済むでしょう。お口を閉じて小さめの歯ブラシで静かに時間をかけて細かく歯ブラシを振動させるようなやり方で歯みがきするのが鉄則でしょう。小さい歯ブラシもご準備します。ご相談ください。

                                                                                                   

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