象牙質知覚過敏症
冬季に比べると知覚過敏で来院される患者さんが少なくなった印象です。
風や水の冷たさが和らいだのでしょうね。
知覚過敏は虫歯でもないのに冷たいものや酸味の強いものを飲食したり冷たい風に当たった時または歯ブラシで触れた時などに一過性にキーンと歯がしみる状態のことです。この「一過性」は教科書的には30秒以内に治まるものとのことです。
実際には重度の知覚過敏になるともっと長く続いていて、歯の神経の病変ということになり、場合によっては歯の神経を取らないといけないこともあります。
さて、象牙質知覚過敏症(知覚過敏)はどのようにして起こるのでしょう。端的に言えば
「象牙細管が開いて神経を刺激するから」
です。
象牙質には象牙細管という細いトンネルが走っていてその中は組織液が充満しいます。冷たいものや歯ブラシといった刺激で組織液が動くと象牙細管の中の神経終末が興奮して痛みを生じるわけです。
象牙細管が開く原因は様々で歯周病で歯肉が退縮して象牙質が露出したり、咬み合せや歯ブラシによる摩耗、歯ぎしりなどが挙げられます。
治療法は様々です。
①象牙細管内の神経の感覚を鈍麻させる。(閾値を下げる)
②組織液を凝固させて、動かなくすることで刺激をブロックする
③象牙細管口に蓋をする
当院でもこの三つのやり方で治療を行なっています。
①はいわゆる知覚過敏用の歯磨剤です。硝酸カリウムという成分が入っているものです。
よく薬局で売っているシュミテクトはこれですね。
うちでは、システマセンシティブを販売していますが硝酸カリウムで歯髄の興奮を抑制して、もうひとつの成分乳酸アルミニウムで象牙細管を封鎖します。
レーザーの種類によっては近くを鈍麻させるものもあります。
②これは知覚過敏の薬を歯科医院で塗布してもらう方法です。ずいぶん昔から行われている方法だと思います。
あとはEr‐YAGレーザーの照射を行う方法もあり当院でも処置が可能です。
③まずは②と同じく薬を塗る方法があります。MSコートという薬を当院ではよく使用します。薬を塗るとカルシウムの結晶ができて象牙細管口をふうさしてくれます。甘いものを頻繁に摂る方だと虫歯菌が出す酸ですぐ結晶が溶けてしまうこともあるみたいです。
もうひとつの方法は虫歯の治療の詰め物と同じような材料で細管口に蓋をしてしまいことです。
どの方法にも長所短所はありますし、病態によって方法を選択しています。
ご相談ください。
金環日食
五月二十一日は朝のテレビは金環日食一色でしたね。
実は私は普通の朝のルーティンをこなしていて見過ごしてしまいました。残念。しかし皆既日食と金環日食がどう違うのか興味はあってネットで調べたりしましたね。
月の地球周回軌道および地球の公転軌道は楕円であるため、地上から見た太陽と月の見かけ上の直径は常に変化します。月の大きさが太陽より大きく、太陽の全体が隠される場合を皆既日食という。逆の場合は月の外側に太陽がはみ出して細い光輪状に見え、これを金環日食(または金環食)というわけですね。
と文章にすると簡単ですけど計算するととてもむつかしそうです。二次元じゃなく三次元上の楕円の交点だなんて。そりゃ、天文学的数字にもなるわけです。
私は見ていませんが、この西区で写真撮影をした方から画像データをいただきましたので画像をUPします。
さくら・さくら・さくら
今日は久しぶりのお休みでしたので母と白山神社の辺りにお花見にいきました。まだ満開ではなかったけどとても綺麗でした。
県政記念館の裏から撮影しました。
歯内療法
四月一日、本当に冗談みたいに朝4時に起きて始発の六時過ぎの新幹線に乗りました。(嘘ではありません)
ケーオーデンタル株式会社主催のセミナーに参加したのでした。
「明石歯内療法ビルドアップセミナー」
講師の先生は明石俊和先生。ニューヨーク州立大学の助教授や日大診療教授を歴任され認定医、指導医の先生です。
まず歯内療法というのは虫歯がひどくなったときに神経をとったり、神経をとってかぶせた歯の根が再感染した時の治療のことです。
最近の潮流を知るために学会に出席したりセミナーに出ることはとても大切なことだなーと思っておるのです。(早起きは辛いけど)
薬剤の使い方や、測定機器の使い方は先生方それぞれで色々あるのだけれど、基本に立ち返ることができてとてもよかったと思います。
結局、歯周組織(歯の根の周りにある歯を支えている組織)を傷めないように異物を押し出さないように治療をすすめるこれに尽きるわけだけど、実際実習をしてみてそこを厳密にするのはなかなか時間がかかるわけです。
結局は時間がかかることを患者さんに説明してご理解頂いて丁寧にやるのが一番なのかしら?と思ったのでした。
でも、迅速さも求められるわけで、むつかしいですね
今は我々が学生だった頃に教育された某根管治療薬がナンセンスとされていますし為害作用が指摘されていたりしますし、自費診療ではなく保険診療として適切な歯内療法をいかに行うかという点も永遠のテーマなのでしょう。その辺もざっくばらんにお話いただきました。
またこういったセミナーがあれば早起きして上京したいと思います
二周年
お彼岸もすぎたというのに寒い日が続きますね。今日など、雪まで降っていましたし‥‥。春はまだか~~~
でも医院の梅は満開。去年の今頃、小針のアカハラエンさんで購入しました。植え替えして肥料も沢山あげて今年は去年よりたくさん花がついたからまあ合格でしょう。うちに来て良かったね!!来年はもっと綺麗に。ただ、剪定の技術はないのでだんだんモサモサになってしまいそう。
せいだデンタルクリニックは二年前の三月に開院しました。早かったのか長かったのか‥‥。これからも地域の皆様のお口の健康に役立てる歯科医院目指してスタッフ一同日々精進しますのでどうぞよろしくお願いします。
お花は、開業前に色々応援してくださった方から頂きました!うれしい(*´∀`*)