せいだデンタルクリニックも七夕~願い事は??
こんにちは。
東京など豪雨続きで被害が広がっているようです。被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
反対に新潟はこの時期にはありえないくらいの日照り続きです。今年こそは七月七日の夜織姫と彦星が一年一度の逢瀬を楽しめるかと思いますが、さて?
せいだデンタルクリニックでも七夕の飾り付けをしました。短冊に願い事も書きましたよ!
口腔ケア~誤嚥性肺炎の予防~
こんにちは。毎日じめじめしていて洗濯物が乾かない季節になりました。素肌にまとわりつく湿気もそんなには嫌いじゃないです。でもまだ夏本番には遠いようで気温はそれほど高くないので窓を開けて診療できるし、気持ちがいいです。
今日は口腔ケアの話。去年介護保険点数の改正で口腔ケアの加算がついたことなどから口腔ケアの重要度が社会的にも認められてようやく制度が追いつこうとしているのかな、と少々期待を持ったりしています。
お口から気管を通って肺に入り込んだ細菌が、肺炎を引き起こすことがあります。これを誤嚥性肺炎といいます。
私たちの体は、食物を飲み込むときに気管にフタ(喉頭蓋)をし、気管や肺へ異物が入るのを防ぐ仕組みになっています。この反射が低下するお年寄りに、多く起こります。気づかないうちに飲み込んだものが気管から肺へ流れ込むことがあるのです。
加えて、気管支の働きや体を守る力(免疫力)も弱くなるため肺炎にかかる危険性が高まるのです。
お口の中の細菌が肺炎の病巣から見つかったという報告もありますし、統計的に口腔ケアをきちんとやっていたお年寄りでは発熱の頻度が低かったとも言われています。
誤嚥性肺炎の防止のために積極的に口腔ケアをしましょう。
ただし、口腔ケアをする際にはお年寄りの協力が得られる場合もあれば、お口を開けるのを極端に嫌がられるケースもあります。お口どころか日常的な身体介護すら大変な場合とても口腔ケアまで行き届かない事もあるかと思います。
また、歯のあるお年寄りの場合、ケアワーカー側が咬傷を負うケースもあり、指ガードなどのグッズもありますが、プラスチックでできているためにかえってお年寄りの上顎に傷をつけてしまってはと不安がる声もお聞きしました。
いずれにしても根気よく接していくほかないのですが、一緒に訪問診療に回っていた口腔ケア担当の歯科衛生士はとにかく打ち解けるところから、お名前をお呼びしこちらの顔を覚えてもらうことからはじめていたように思います。
お口の中の管理の難しくなったお年寄りをこれまで沢山診てきましたし、歯の治療もしたし入れ歯も沢山作ってきましたが、厳密なメインテナンスが出来ない状態で歯があるということは現実問題としてとても大変なことです。歯の痛みというのは時として悶絶するほど強いものです。それを周囲の人や歯科医に適切に伝えられない場合もあります(食欲がなくなったとかでケアワーカーや家族が気づいたりもしますが)。そして前述した誤嚥性肺炎の問題もあります。いくら口腔ケアしても虫歯の穴だらけのお口の中、どれだけの細菌がいるだろう。かといって全身状態、認知症の問題から多数歯の抜歯は困難で削ったりする虫歯治療も困難ということも日常茶飯事です。
そうなってくると8020(80さいまで20本の歯を残そうというスローガン)が有病高齢者にとって果たして本当に幸せなことか?などというジレンマにおそわれてしまいます。歯医者にあるまじき発言ととられるかもしれませんが……。
私に出来るのは結局はその時その方に適した治療なりケアなりを提供するべくああでもないこうでもないと頭を悩ませたり、最新の技術を取り入れたり、時には基本に立ち返って古くから認められた治療を再確認してみたり、積み重ねていくことなのかなあって思うのです。
ではでは、今日はこの辺で。
私も歯を磨いたあとは明日の診療に備えて休養をとるといたします。
歯科医だけど庭師になりたいくらい土いじりが好き
こんにちは 最近暖かくて、お昼休みの庭仕事が楽しいです
都会で働いていたくせに山の中とかにいるほうが生き生きしていると知り合いに先日指摘されましたが、確かに大都会よりは‥‥。山の中とは言わなくても医院の小さなお庭でも土いじりするのは癒されます。
チューリップが終わりました。今はお礼肥しの最中。葉っぱが枯れないうちは時々液肥を与えて来年も奇麗な花を咲かせてくれると期待。今日は少し球根をとりだして整理しました。
プランターや花壇に蒔いた種は現在四種類。
西洋おだまき→実は秋に蒔いて翌春なんかに開花させたりする二年草。春に蒔いてしまったんだけど、どうなるんだろう。発芽まで一カ月かかるらしいけど寒い時期だったせいか二カ月くらいかかりました。一応すくすく成長しています。花壇に植えかえした方は弱弱しくて今にも枯れそうです。プランターで大事に育てればよかったかな。
ペルシャジュエル→黒種草とも言われるそうです。ドライフラワーにも好適とのこと。作りやすい花だそうです。確かに発芽も早くて私のダメな植え替えでもちゃんと根づいてくれました。開花が楽しみです。
赤花ひまわり→ひまわりが赤い花びら?興味がわいてつい種を買ってしまったのです。もしかしたら少し毒々しいかもしれませんね。
ミニひまわり→黄色とクリーム色の花が咲くみたいで、草丈が10センチから20センチと小ぶり。ひまわりは大好きな花だけど医院の花壇に二メートルもあるようなひまわりが伸びていたらびっくりなので、手ごろかなあと思いました。
いま本葉三、四枚になってきています。
先日長岡千秋が原ふるさとの森にて花いっぱいフェアというイベントに行ってきました。一面花畑であんな風に出来たらいいなあ‥‥と思いますが、なかなか思うように花が咲きません。
千秋が原はミニひまわりも咲いていました。ちっちゃくてかわいい。
素敵です。
あと、介護施設や保育所、学校などの緑化活動の紹介なども行われていました。皆さんとても熱心に庭仕事をされている様子や丹精した花々の説明文や写真を大洋紙に張り付けた新聞などが展示されていたのです。優秀賞、などの評価がしてあったのでコンクールだったのでしょう。でもやどの施設も学校もすごく明るい感じで。
介護施設のお庭で花を植えたりするのは、すごくいいですね。外に出る機会にもなるし、近くの保育園児との交流もあるようで素晴らしいと思います。デイサービスとか介護度が低い方の多い施設の方が多い気がしました。新潟のデイやグループホームは屋内で工作などのリハビリするだけでなくお祭りなどの独自のイベントをしたり地域との接点を持ってやっているんだなあと、感動しました。
この一月まで東京都や埼玉県の特養や老人保健施設やグループホームに訪問診療に行っていました。最近はそういう機会もないのですが利用者の皆さんがにこにこと花の種を蒔いたりしている写真をみてなんとなく懐かしい気持ちになりました。
そんな事を思いながら、今日も昼休み、土を耕したり肥料を混ぜたりしています。
午後の診療に向けてリフレッシュできる時間です
子どもに多い病気です~口の中の水疱と発熱と~
今日はいいお天気でしたね。
暖かくて、久しぶりに遠出をしました。紫外線を浴びまくりでした
今日散策をした公園に小さい子供さんが沢山遊んでいました。ボール遊びとかゴーカートとかアスレチックで楽しそうに遊ぶ子たちにちょっと混ざりたかったけど 寸でのところで踏みとどまりました
これからどんどん暖かくなるし、早く夏になあれ。いっぱい遊べるね。
お外で遊んだ後は、手洗いうがいはちゃんとやりましょう
冬のインフルエンザシーズンを過ぎて夏になったら夏になったで夏風邪が流行ったりしますから。夏風邪は原因となるウィルスが沢山あってエンテロウィルスとかコクサッキーウィルスなどのいくつかの型のものの感染によって起こります。ヘルパンギーナとか、プール熱とかもこういった夏風邪の一種と言えるでしょう。でも重篤化することもあるので甘くは見れません。
感染症発生動向調査の週報を今日読んだのですが、手足口病の発生報告があるようです。これも比較的夏にむけて流行る感染症です。今のところ中国地方を中心とした西日本地域で流行してきているようです。
手足口病は、手のひらや足の裏、お尻、ひざの裏、の中に水を持ったブツブツができる病気です。
水を持ったブツブツは、ほとんど破れることはありませんが、痛みを感じる事があります。特に口の中のブツブツは、頬の内側、舌、歯ぐきや唇にもできます。破れると痛く、食べ物や飲み物がしみます。歯磨きしてあげる時など、痛みでいつもより嫌がったりということがあるかもしれません。
破れたブツブツは、2~3日で治りはじめ、一週間でよくなります。
ブツブツのほかに、時に下痢や嘔吐などの症状がでることもあります。熱が、38℃位出ることもあります。まれではありますが髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症などのほか、心筋炎、急性弛緩性麻痺などの多彩な臨床症状を呈することがあります。
水疱瘡や水いぼとの区別が難しいですが、とにかく小児科を受診しましょう。水疱瘡も口の中に水泡ができるんですよ‥‥。
咳や排泄物から感染し、大人もかかる病気です
予防法はやはり免疫力を下げないような規則正しい生活とうがいと手洗いです
管楽器を吹く方へ~歯科受診のすすめ
ようやく暖かくなってきましたね。医院のヤマボウシも芽吹いて鮮やかな新緑が青空に映えます。
なんて思っていたら、昨日は土砂降り‥‥などと天気も変わりやすいので、皆さん風邪などひかれませんよう気をつけてくださいませ。
さて、今日は管楽器とお口のお話。
管楽器を吹く人は、マウスピースやリードを口唇にあてて息を吹き込み音を発生させます。演奏中は様々な表情筋を動かします。管楽器吹奏時に歯はマウスピースに接触したり、唇の裏から支えたり様々な役割を果たしています。つまり、歯は楽器の一部なのです。歯だけでなく表情筋やそれらが作る口腔という空間や機能を含めて共鳴体となるわけです。
歯列不正があると、筋肉のバランスが悪く吹きにくかったりします。歯列不正によって過度に筋肉が緊張したり口唇が圧迫されますし、うまく口を閉鎖できず息が漏れたりします。
その結果、口唇に傷がついたり、口の周囲の筋肉が疲れてバテる原因となります。
こういったトラブルを回避するために八重歯を抜歯したり歯を被せ治したりすることが必要になることもあるそうです。ただ、天然歯を傷つけますので必ずしも受け入れられるわけではありませんから、「金管用アダプター」を用います。歯型をとって模型上で歯列不正部分を補正するようなマウスピースを作り、吹奏時にのみはめるというものです。それによってバテや傷が回避される可能性があります。
ただ、矯正治療に関しては賛否両論あり必ずしも歯列が整ったからと言って楽器がうまくなるというものではないらしいです。
不幸にして虫歯などで歯を削ってかぶせたり、ブリッジなどを入れる場合、歯科医には必ず自分が管楽器を吹くんだということを伝えてください。長い補綴物(かぶせもの、ブリッジ)を入れる時などは特に、プロビジョナルレストレーション(実際の補綴物を入れるための参考にする仮歯)における調整、吹奏感の確認などが重要になってきます。もうひとつ大事なことは前もって自分の歯型をとっておくことです。歯科医はそれを参考にすることができます。ただし被せものという性質を考えると必ずしも模型と同じ歯の形が再現できるとは限りません。そして口の中の状態は一定ではなく加齢や歯周病によって変わってきますから、再現できたからと言って必ずしもそれが現在の奏者にとって最良の形態であるとは限りませんから、きちんと歯科医と相談しながら慎重に進めていく必要があります。
管楽器奏者はおそらく口腔のメインテナンスに気を使っていらっしゃる方がほとんどだと思います。もし歯が失われた場合以前のように吹けなくなることがあります。普段から、歯周病のメインテナンスをしておく必要があります。歯周病のある歯はマウスピースなどから受ける外力により悪化しますし、また、歯の位置が移動してきます。このため、吹いていない時(例えば睡眠時)にマウスピースを装着し歯を保護し位置を保つことも有効でしょう。
そもそも、ぐらぐらの歯では食事もままならないわけですが‥‥。
三度の食事より楽器の好きな皆さんもお口のメインテナンスは大事ですヨ。