■ カテゴリー: 虫歯
マタニティ歯科~虫歯と歯周病に注意~
近頃、あんまり天気が良くありませんね。四月の中旬だというのに夜はコタツから出られません。
コタツをいつ片付けるか‥‥それが問題です。皆さんとっくにしまわれたのでしょうか。
結局今夜もコタツに足を突っ込みながら、次のブログは何にしようかな~って考えてたところ、友人の「おめでた」メールがパソコンに着信。そういうわけで今日は妊娠中のお口のことを話題にしようと思います。
女性は、妊娠すると、ホルモンバランス(女性ホルモン)の関係で、虫歯や歯肉炎などお口のトラブルを起こしやすくなります!
女性ホルモンが唾液の量や免疫系に影響を与えたり、ビタミン新陳代謝が障害されてさまざまなトラブルを引き起こすのです。加えてつわりがひどくて歯磨きがよくできなかったり‥‥。食生活や嗜好の変化なども虫歯多発の原因になります。
ご自身の口腔疾患に加え、歯周病菌は、早産・低体重児出産のリスクを高め、虫歯菌は母子感染により生まれてくるお子さんの虫歯リスクを高めることとなります。
本当は、妊娠前から予防・治療はされておいた方がいいと思います。妊娠中の口腔疾患の多くは、きちんとした口腔管理が出来ていればそれほど悪化することはないのです。仮に口腔内が良くない状態で妊娠なさったとしても、妊娠をきっかけに、検診を積極的に受け、虫歯・歯周病の状態を知るのは大事なことです。妊娠中でも治療の出来る時期はありますし、同時に予防の正しい知識と方法も、生まれてくるお子さんのためにも身につけていきましょう。
3DS ~ むし歯菌を除菌しよう!
こんにちは。暖かくなってきましたね。ようやく桜の季節。今年は白山神社あたりに花見に行ってこようかな‥‥という話を患者さんとしていたら、近所の西総合スポーツセンターもけっこう桜がきれいだよと患者さんから教えていただきました。開花が楽しみです。
今日は虫歯予防の話にしようと思います。勿論、砂糖を控えてプラークコントロールするのが基本ではありますが、今回は薬を使った予防方法をご紹介します。虫歯はミュータンス菌などの虫歯菌が原因となりますが、これをできるかぎり除菌する為に考えられた方法です。
Dental Drug Delivery Systemといいます。Dが三つだから3DS。
ドラッグリテーナー(薬剤を塗布用のマウスピース)にクロルへキシジン(グルコン酸クロルヘキシジン)やフッ化物などを塗布し、う蝕の原因菌であるミュータンス菌を殺菌します。マウスピースを用いるので唾液などによる薬剤が薄まるのを防げ、歯に対し確実に薬剤を塗布することができます。
まず型をとります
これをもとにマウスピースを作ります
まずPMTCです。
これはバイオフィルムという歯についた細菌の膜を除去するものです。プロフィーペーストという研磨用ペーストと電動のブラシを使って歯面をお掃除します。
クロルへキシジンのジェルをマウスピース内に注入します
マウスピースをお口に入れて5分待ちます
家庭でもトレーにフッ素ジェルなどを入れたものを一日一回程度装着します。それを一週間程度続け、その後再度歯科医院での除菌を行います。
上図はチェックアップジェルというフッ素ジェルです。フッ素ジェルにはいろいろな味があります。写真はレモンティー風味。いろいろ試した中ではこの味が一番好きだったので‥‥。バナナやグレープ、ミントもあります。
今夜から3DS生活を送ってみようと思います。3日坊主にならないように。3DSだけに(?)
三ヶ月から六ヶ月くらい虫歯予防効果がありますが、再感染の可能性もあるそうなのでこれさえしとけば絶対大丈夫ということでもないのですが、効果的な予防方法ではあるでしょう。