歯ぎしりについて
最近歯ぎしり防止用のマウスピースを作ることが多くなっているような気がします。
歯ぎしりに悩んでいる人は大勢いますが、その原因は人によって異なり実にさまざまです。そして、原因が特定できるることもおおくはなかったりします。
歯ぎしりは、一緒に寝ている人だけでなく、本人もよく眠れなくなってしまうなど悪影響が及ぶ恐れがあります。心配なのは歯ぎしりだけではなく食いしばりやカチカチする癖も同様です。人知れず食いしばっている分には、家族に迷惑は掛からないかもしれませんが、歯や顎は悲鳴を上げている事でしょう。
歯ぎしりの原因はストレスやらかみ合わせ、スポーツの際の食いしばりから睡眠時にも習慣として現れてしまうとも言われています。ただし小児の歯ぎしりは主に生え変わりの歯のむずがゆさから来ていることもあるので生え変わってから歯ぎしりの癖が消失しているのなら問題ありません。ただ小児の歯ぎしりがすべて問題ないという事ではありませんし親御さんから見て短期間のうちに歯がすり減っている様子を確認できるようでしたら何らかの対策が必要かもしれません。経験的にはすべての乳歯がほとんど歯ぐきすれすれまで削れてしまっているのを見たことがあるので、そうなってくると生え変わりや咬み合わせや将来の顔貌などにも影響があるでしょう。
歯ぎしりは口や歯の健康だけでなく、全身に悪影響を及ぼす恐れがあります。
➀歯に与える影響
歯ぎしりが直接影響を与える部位は、やはり歯です。歯ぎしりによって歯が摩耗したり、欠けたりする恐れがあります。症状がひどくなると、しみるようになったり痛みを感じたりするようになるかもしれません。歯の神経を取らないと痛みがやまないこともあります。もっと酷いと歯が縦に割れてしまって抜歯に至るケースもあるので、侮れません。
⓶歯肉に与える影響
歯ぎしりすると、歯を支えている歯周組織にも影響が及びます。歯周炎、歯肉炎といった症状が現れやすくなり、歯並びが悪くなってしまうこともあります。
⓷顎に与える影響
歯ぎしりが、顎の関節に与える影響も深刻です。歯ぎしりによって顎関節症になる人が増えており、口が開かなくなること、関節が外れることなどもあります。それほど強い歯ぎしりでなくても、長時間続けることで顎に大きな負担がかかるので注意が必要です。
⓷その他
歯ぎしりは頭痛や肩こりの原因となり、さらには腕のしびれ、腰痛、倦怠感などを引き起こすことがあります。加えて近年は睡眠時無呼吸症候群との関連(原因ではないかもしれないが睡眠時無呼吸の人の大半が歯ぎしりもしている)も指摘されており歯ぎしりはできるだけ早く治療した方がよい症状なのです。
歯ぎしりへの対策は、まずはストレスを解消する事や質の良い睡眠でしょう!それでもだめならマウスピースを作成してみてはいかがでしょうか。健康保険でも作ることが可能です。お気軽にご相談ください。
砂糖がみんな大好き
とかく歯科的には悪者になりがちな砂糖。
むし歯になりやすい(個人差があります)方が摂取すると虫歯のリスクそのものなんですけれど…やめられませんよね。
砂糖はお口の中で分解され虫歯菌によって「グルカン」というネバネバした物質を作ります。このネバネバで歯に強固に付着して歯垢(プラーク)を形成します。歯垢の中に住み着いた虫歯菌がさらにやってくる砂糖をつかってグルカンを作って歯垢を大きく成長させたりします。また、砂糖が分解されてできるブドウ糖や果糖を代謝して酸を産生します。この酸が長く歯の表面に留まると歯の結晶を溶かしてしまう。これをむし歯というわけですね。
でもむし歯が出来る人とできない人がいます。唾液の性質で酸を洗い流しているからとか歯の強いとか、それらは遺伝であるとか言われていますが、結局のところ親からすべての形質を受け継いでいるわけでもないので、親御さんが虫歯がないからといって子供が大丈夫という保証はどこにもないのです。そうだったとしても結果論ですし、親御さんの生活習慣が虫歯予防に適っていただけだったりして、子供にもそういう習慣は定着しますから…。逆を言えば親元離れて学生生活が始まったとたんに生活スタイルが変わり一気に虫歯パラダイス!なんてことも。高校まで一度もむし歯になった事がないので、これが虫歯かもしれないという発想もなかったりすると悲劇ですよね。虫歯のリスクについて気になる方は検査する方法がありますのでお気軽にご相談ください。
心当たりのある方、一度健診を受けてみましょう。
砂糖など糖類の摂取量については世界保健機関(WHO)が一日の摂取カロリーの5%未満に抑えるべきと指針を出しています。平均的な成人で一日およそ25gの計算です。これは生活習慣病の引き金となる肥満の増加が背景にあるとの事。一方で砂糖だけが肥満の原因、悪者というわけではないという意見もあるようです。
砂糖の主成分はショ糖。ショ糖は果糖とブドウ糖に分解されるわけだが、このブドウ糖は血糖として各組織に送り込まれる。脂質や蛋白質とともに大事なエネルギー源である。脂質や蛋白質に比べると効率よくエネルギーになるし脳はブドウ糖をため込んで蓄積しておくこともできないので、即効性としては重要です。砂糖はセロトニンの作用に関係しているといわれています。セロトニンは精神的安定をもたらす神経伝達物質だが記憶力向上効果も報告されています。受験生が夜遅くまで勉強していて親御さんが砂糖入りホットミルクを差し入れてくれる、というのは理にかなっています。歯磨きはしてほしいけど。
ただ、砂糖じゃなくて甘いもので精神的に癒されたい場合は代用甘味料も一つの選択肢ですよね。
十年前のブログですが…
https://seida-dc.com/blog/page/25
桜が散ってもチューリップとアネモネがあります
花盛りになっております。
最近気温が高くて例年よりチューリップの開花が早いような?アネモネとチューリプが同時期に咲くことがうちの場合は少なかったのですけど、少し当てが外れました。いつでも何か咲いているお庭を目指しているので…これは花期が終わると殺風景になるぞよ。
もうすぐゴールデンウィークですね。お出かけする方も多いと思います。健康に留意して事故の無いようお過ごしください。まだまだインフルエンザがはやっていますし、何やら感染性胃腸炎も流行っているようです。コロナ禍で習慣づいたと思いますけどくれぐれも手洗いや手指消毒忘れずに。
私も出かけるとブラッシングできないこともありますが、長距離を車で移動するようなときだったらサービスエリアのトイレの手洗いなどでがっつり歯みがきの時間を取ってしまいます。あんまり混んでいると迷惑なので車の中で時間をかけて磨いていることもあります。だいたい、音波ブラシの音にみんな振り返りますし、大きい口開けてフロスしてるとさすがの私もちょっと恥ずかしかったりしますから車でこっそりやるのがお勧めです。一通り磨いた後うがいは勿論トイレまでいかないとダメなんですけど…。
個人差はあると思いますが、食後に眠くなってもフロスして歯みがきすると目が覚めます。本当に眠気覚ましに効果的です。歯肉への刺激によって「メラトニン」の分泌が抑制されるためだそうです。それをあてにして眠い時に休養せずに運転し続けるのはダメですよ!!
良い休日を。
令和六年能登半島地震にて被災の皆様にお見舞い申し上げます
令和六年能登半島地震にて被災の皆様にお見舞い申し上げます。いまだに安否不明の方もいらっしゃいますし、昨日も震度5の余震がありました。まだ予断を許さない状況です。
元旦の午後四時過ぎに起きた地震、かなりの衝撃でした。震源からかなり離れた新潟市でも液状化などの被害が広範囲で起きました。一日も早く元通りの生活が送られるようにと願っています。
音波歯ブラシ迷走中
今日は全国的に冬型で、昨夜はとても風が強かったようです。波浪警報も出ています。医院の近所の街灯が真っ二つに折れていて、今朝はパトカーを何台か、撤去作業の為の作業車?も見かけました。昨夜の暴風は破壊的でした。雪が降るとの予報の通り確かに降雪が見られていますが今のところ除雪が必要なほどの積雪にはならなさそうです(希望的観測)。❄❄❄
このところブログで電動歯ブラシの話ばかりしていましたが、まだ続きます。
これも、2000円程度の音波歯ブラシです。一分間に20000回の振動数がありますし、少し手を濡らして金属部分の持ち手を把持することでイオン効果があり水だけでも磨けます。手磨きと同じような感覚で磨けるとの事で音波歯ブラシをつい自分で動かしてしまう方にも適しています。(本来音波歯ブラシはブラシを歯の上にそっと載せて自分では歯ブラシをストロークさせない…というものです)音波歯ブラシとしては少々物足りない感じもしますが一万円以下の他の音波歯ブラシに比べるとお勧めです。
振動数だけがすべてではないのでしょうが
先月のブログで紹介した音波歯ブラシはどうでしょうか。
オーラルBが48000回/分の高速上下運動と10500回/分の左右反転運動
ソニッケアーが約30000回/分
ハイドロソニックプロの振動数が22000~42000回/分
とメーカーのウェブサイトにありました。オーラルBをいまだ私は使いこなせていないのですがスタッフが問い合わせて振動を減らすモード選択をしようと頑張っているようでした。取説見ても私もいまいちわからなかったんですよね…。最小の振動数だったらもうちょっと使いやすいかな?
奥が深いです。