砂糖がみんな大好き
とかく歯科的には悪者になりがちな砂糖。
むし歯になりやすい(個人差があります)方が摂取すると虫歯のリスクそのものなんですけれど…やめられませんよね。
砂糖はお口の中で分解され虫歯菌によって「グルカン」というネバネバした物質を作ります。このネバネバで歯に強固に付着して歯垢(プラーク)を形成します。歯垢の中に住み着いた虫歯菌がさらにやってくる砂糖をつかってグルカンを作って歯垢を大きく成長させたりします。また、砂糖が分解されてできるブドウ糖や果糖を代謝して酸を産生します。この酸が長く歯の表面に留まると歯の結晶を溶かしてしまう。これをむし歯というわけですね。
でもむし歯が出来る人とできない人がいます。唾液の性質で酸を洗い流しているからとか歯の強いとか、それらは遺伝であるとか言われていますが、結局のところ親からすべての形質を受け継いでいるわけでもないので、親御さんが虫歯がないからといって子供が大丈夫という保証はどこにもないのです。そうだったとしても結果論ですし、親御さんの生活習慣が虫歯予防に適っていただけだったりして、子供にもそういう習慣は定着しますから…。逆を言えば親元離れて学生生活が始まったとたんに生活スタイルが変わり一気に虫歯パラダイス!なんてことも。高校まで一度もむし歯になった事がないので、これが虫歯かもしれないという発想もなかったりすると悲劇ですよね。虫歯のリスクについて気になる方は検査する方法がありますのでお気軽にご相談ください。
心当たりのある方、一度健診を受けてみましょう。
砂糖など糖類の摂取量については世界保健機関(WHO)が一日の摂取カロリーの5%未満に抑えるべきと指針を出しています。平均的な成人で一日およそ25gの計算です。これは生活習慣病の引き金となる肥満の増加が背景にあるとの事。一方で砂糖だけが肥満の原因、悪者というわけではないという意見もあるようです。
砂糖の主成分はショ糖。ショ糖は果糖とブドウ糖に分解されるわけだが、このブドウ糖は血糖として各組織に送り込まれる。脂質や蛋白質とともに大事なエネルギー源である。脂質や蛋白質に比べると効率よくエネルギーになるし脳はブドウ糖をため込んで蓄積しておくこともできないので、即効性としては重要です。砂糖はセロトニンの作用に関係しているといわれています。セロトニンは精神的安定をもたらす神経伝達物質だが記憶力向上効果も報告されています。受験生が夜遅くまで勉強していて親御さんが砂糖入りホットミルクを差し入れてくれる、というのは理にかなっています。歯磨きはしてほしいけど。
ただ、砂糖じゃなくて甘いもので精神的に癒されたい場合は代用甘味料も一つの選択肢ですよね。
十年前のブログですが…
https://seida-dc.com/blog/page/25
桜が散ってもチューリップとアネモネがあります
花盛りになっております。
最近気温が高くて例年よりチューリップの開花が早いような?アネモネとチューリプが同時期に咲くことがうちの場合は少なかったのですけど、少し当てが外れました。いつでも何か咲いているお庭を目指しているので…これは花期が終わると殺風景になるぞよ。
もうすぐゴールデンウィークですね。お出かけする方も多いと思います。健康に留意して事故の無いようお過ごしください。まだまだインフルエンザがはやっていますし、何やら感染性胃腸炎も流行っているようです。コロナ禍で習慣づいたと思いますけどくれぐれも手洗いや手指消毒忘れずに。
私も出かけるとブラッシングできないこともありますが、長距離を車で移動するようなときだったらサービスエリアのトイレの手洗いなどでがっつり歯みがきの時間を取ってしまいます。あんまり混んでいると迷惑なので車の中で時間をかけて磨いていることもあります。だいたい、音波ブラシの音にみんな振り返りますし、大きい口開けてフロスしてるとさすがの私もちょっと恥ずかしかったりしますから車でこっそりやるのがお勧めです。一通り磨いた後うがいは勿論トイレまでいかないとダメなんですけど…。
個人差はあると思いますが、食後に眠くなってもフロスして歯みがきすると目が覚めます。本当に眠気覚ましに効果的です。歯肉への刺激によって「メラトニン」の分泌が抑制されるためだそうです。それをあてにして眠い時に休養せずに運転し続けるのはダメですよ!!
良い休日を。
令和六年能登半島地震にて被災の皆様にお見舞い申し上げます
令和六年能登半島地震にて被災の皆様にお見舞い申し上げます。いまだに安否不明の方もいらっしゃいますし、昨日も震度5の余震がありました。まだ予断を許さない状況です。
元旦の午後四時過ぎに起きた地震、かなりの衝撃でした。震源からかなり離れた新潟市でも液状化などの被害が広範囲で起きました。一日も早く元通りの生活が送られるようにと願っています。
音波歯ブラシ迷走中
今日は全国的に冬型で、昨夜はとても風が強かったようです。波浪警報も出ています。医院の近所の街灯が真っ二つに折れていて、今朝はパトカーを何台か、撤去作業の為の作業車?も見かけました。昨夜の暴風は破壊的でした。雪が降るとの予報の通り確かに降雪が見られていますが今のところ除雪が必要なほどの積雪にはならなさそうです(希望的観測)。❄❄❄
このところブログで電動歯ブラシの話ばかりしていましたが、まだ続きます。
これも、2000円程度の音波歯ブラシです。一分間に20000回の振動数がありますし、少し手を濡らして金属部分の持ち手を把持することでイオン効果があり水だけでも磨けます。手磨きと同じような感覚で磨けるとの事で音波歯ブラシをつい自分で動かしてしまう方にも適しています。(本来音波歯ブラシはブラシを歯の上にそっと載せて自分では歯ブラシをストロークさせない…というものです)音波歯ブラシとしては少々物足りない感じもしますが一万円以下の他の音波歯ブラシに比べるとお勧めです。
振動数だけがすべてではないのでしょうが
先月のブログで紹介した音波歯ブラシはどうでしょうか。
オーラルBが48000回/分の高速上下運動と10500回/分の左右反転運動
ソニッケアーが約30000回/分
ハイドロソニックプロの振動数が22000~42000回/分
とメーカーのウェブサイトにありました。オーラルBをいまだ私は使いこなせていないのですがスタッフが問い合わせて振動を減らすモード選択をしようと頑張っているようでした。取説見ても私もいまいちわからなかったんですよね…。最小の振動数だったらもうちょっと使いやすいかな?
奥が深いです。
音波歯ブラシ使っていますかパート2
寒いですね。北海道や東北では11月としては多い積雪が観測されているようです。車の事故など気を付けてください。
電動歯ブラシの件ですが、当院の歯科衛生士は恥ずかしながらあまり使いこなせていない様子でした。若い者は経済的な事もあるでしょうが、過去に使ったことがあっても自然と使わなくなって苦手意識がある中で否定的な意識を持っていることもあるようでした。意識をアップデートする意味で使ったことのない機種をスタッフに対して貸し出しを始めました。
それと共に、私は患者さんが使用しなくなった電動歯ブラシをお預かりして動作を確認してみました。Amazonで購入されたという事でいわゆる大手メーカーの物ではありませんでしたが調べたところ現在は販売中止のようでしたが三千円くらいで、非常にお手頃価格。
性能はお値段それなりかな?というところ。振動があまり細かくない事と歯ブラシの大きさが大きすぎて磨きにくい事とブラシのプラスチック臭さ?がしばらく気になった事があげられます。正直言うとそんなに悪いものではなかったです。私がこういう物に慣れているせいもあるのですが歯垢の染めだしもして検証すると手持ちのほかの電動歯ブラシと遜色なかったのです。
私の計画ではもう少し歯垢が残ってくれて自撮りした口腔内写真でもブログに載せたろか…とか思ったのですが丁寧に磨きすぎたのか差が出なくてがっかり。
注意点としてはモードの選択です。ホワイトニングモード・クリーニングモー・センシティブモード・ポリッシュモード・マッサージモードとあるのですがセンシティブモード一択でした。他のモードでは落ち着いて歯ブラシを所定の位置・歯と歯ぐきの境目に設置できないのです。怖くて。ゆえにモードが変更できるにしてももっと弱い振動に変更できると良いのに…と思いました。あくまでも電動歯ブラシを使い慣れた歯科医師が自分の口の中を清掃する、という限られた条件での感想です。これを電動歯ブラシ初心者に勧められるか?というとなかなか指導が難しそう。電動ブラシというのは使い手の熟練度を要求する商品であることを再認識できました。だからこそ初めての人でも使いこなせる一定以上の性能が要求されるんだろうなあ…。メーカーさん頑張って!
結論。電動歯ブラシはかかりつけ医や担当衛生士に相談してから購入しましょう。