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心肺蘇生法の講習会

テーマ: 医院紹介 2015.10.19

10月14日
午前中の診療終了後、心肺蘇生法の講習会をしました。
AEDの使用方法などなど……。

 

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食欲の秋

テーマ: 健康情報, 虫歯 2015.09.27

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秋ですねえ。

一年の中で一番過ごしやすい時期では?と思いながら夕飯の後に梨をほおばって満腹です。

先日患者さんが果物って意外と肥るよね?とおっしゃっていました。食欲の秋になると、果物の摂り過ぎで糖尿病患者さんの血糖値が上昇して血糖コントロールが悪化してしまう場合もあるのだそうです。その患者さんも内科の医師より指摘を受けたそうですが果物をたくさん食べる食習慣自体を改善することはできずにいるようでした。いくらでも食べられちゃう‥‥のだそうで。

果物には果糖という糖が含まれています。
糖類には単糖類と二糖類というのがあって、果糖は単糖類の一つです。はちみつや果実、根菜の一部に含まれています。甘さとしては、温度にもよりますがすべての糖の中で最も甘味が強いといわれています。冷たいほど甘く感じるのでジュースやアイスに入っています。
フルクトースは満腹に関連するホルモンのピークが低く、満腹感を与えにくい可能性があるそうです。なのにさらに!脂肪になりやすい、嬉しくない糖なのです!!
これが、いくらでも食べられちゃう!原因なのかも?

気を付けましょう。
さて。歯医者らしく虫歯の話をしましょう。
果糖は虫歯になるかならないか?それはきっと皆さんご存知だと思いますけど、虫歯になります。
強力な虫歯菌であるミュータンス菌は砂糖を使って歯垢を作る性質があります。歯磨きしないと歯の表面に白くべたっとついてしまうアレのことですが、菌体外多糖といいます。そのうえ、糖を分解して酸を産生して歯を溶かすので虫歯になりやすいわけです。果糖は歯垢を作るもとにはなりませんが酸は産生するので、結局虫歯にはなるわけです。
それでも、砂糖のたくさん入っているお菓子より虫歯にはなりにくいとは思います。食品の性状としてリンゴ、ナシなどは歯にへばりつかないから糖が歯に停滞しづらいと思われます。

さっきBS放送で見た番組でステビアというハーブの話がありました。
ステビアとベリーとペクチンでジャムを作ろうとしていましたが結局はちみつ加えていたかな?砂糖不使用でジャムを作れてしまうくらいステビアには強力な甘さがあります。砂糖の300倍ですって。
コカ・コーラ ライフ
という清涼飲料水が今年発売されていましたね。
ハーブのステビアから抽出される成分を合成している甘味料を使用しています。いずれにしてもハーブのステビアとは違い、天然の甘味料とそれを酵素処理して合成されたもので一日の摂取許容量が設定されている食品添加物です。そんなに摂取していいわけでもありませんし、砂糖も入っていますからくれぐれも虫歯に注意ですね。

甘いものは好きですか?
心を満たしてくれますよね。心の健康と体の健康、そのバランスは大事ですからあまり我慢しすぎずに、でもうまく折り合いをつけてコントロールして秋を楽しみましょう。
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睡眠不足と歯周病?

テーマ: 歯周病予防 2015.08.22

一見、関わりがなさそうな睡眠と歯周病ですが、睡眠不足は歯周病を悪化させます。

新潟の夏はもう過ぎ去った様相ですがこの夏睡眠不足に悩まされた方も多いのでは?

暑さだけではないでしょうが、お盆明けにやけに歯周病の急性発作(歯周病で歯ぐきがはれたり、熱をもったりすることです)を見かけるものですから、これは睡眠不足かはたまた気疲れか、遊びすぎか……と思っておりました。

いえいえ、、お盆も勤務日であった方も多いとは思います。みなさんお疲れ様でした。

そんなわけで、歯の健康のためにも睡眠をしっかりととることをおすすめします。

睡眠は自律神経、ホルモン分泌、代謝、循環その他の多数の身体機能と連動しており、質の良い睡眠によって十分に休養をとることが、生活習慣病の予防や治療に役立つことが広く知られるようになりました。

日本人はけっこう睡眠不足らしいです。20%くらいの人が睡眠による十分な休養が取れていないのだそうです。特に生活習慣病にかかりやすい年齢である50代の働き盛りの睡眠時間は平均でも7時間そこそこであり、睡眠による休養感が乏しい生活を送っているとのことです。

歯周病も生活習慣病の一つと位置付けられていますが、確かに50代くらいになると歯周病の症状が顕著に表れてきていますし、患者さん自身も自覚が出てくる年代のように思います。

さて、質の良い睡眠をとるためにどのような事に気を付ければよいのでしょうか。

昨年2014年3月には「健康づくりのための睡眠指針2014~睡眠12箇条」というのが厚生労働省からでています。

健康づくりのための睡眠指針2014
~睡眠12 箇条~
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。

睡眠時間は人それぞれなので8時間にこだわらなくても、日中の眠気で困らなければ十分だそうです。年を取ると必要な睡眠時間は短くなるのに床に入る時間は早くなるので眠ろうとする意気込みがかえって目を冴えさせるものです。それで寝床で長く過ごしすぎることになり熟睡した感じがなくなるので、眠くなってから床に就きむしろ早起きするくらいのほうがいいのだそうです。

加齢によって朝方になる傾向は強く、必要な睡眠時間も減るわけですからあんまり不眠恐怖症にならないで!と思いますね。

寝る前は刺激物を避ける、これはよくいいますよね。寝る前にコーヒー飲むなと。タバコ も止めたほうがいいそうです。

睡眠薬代わりの寝酒も深い睡眠を減らして夜中に覚醒する原因になるのでやめたほうがいいそうです。

これらを守って、十分眠っても日中の眠気が強いときには専門医に相談したほうがいいでしょう。

ついでに……
寝る前の歯磨きもくれぐれもお忘れにならないように

八月の診療日

テーマ: 新着情報 2015.07.27

暑かったですねー。

 

院内はエアコンが利いているのでそうでもないですけど外はひどい暑さでした。

 

さて。

八月は七日金曜日の午後は休診とさせていただきます。

院長が歯科医師会の仕事で不在のためです。ご理解ください。

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江戸時代も予防が大事?

テーマ: 歯周病予防, 虫歯 2015.06.29
口中医桂助事件帖シリーズ1巻『南天うさぎ』を読みました。
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虫歯で命を失うこともあった江戸時代、日本橋随一の呉服問屋の若旦那で江戸の名歯科医・藤屋桂助と幼なじみで薬草の知識を持つ志保、江戸の房楊枝職人の鋼次が、ともに力を合わせ庶民たちに歯の大切さを説き、虫歯で悩む者たちを長崎仕込みの知識で次々と救う。歯科医という職業からの着眼点で、主人公の周りで起こる事件を解決していく事件帖。きめ細かな心理が描かれ江戸時代の歯科状況がわかります。
当時の人たちは蛋白質の摂取が不足していたので病中「白牛酪」を摂らせるべきという主人公の考え方や乳歯から永久歯に生え変わるような成長期にできれば白牛酪を食べさせたいといったことなど現代と通じるものがあります。
白牛酪とはチーズみたいなものらしいですが徳川家斉が好んで食べたらしく医師に「白牛酪考」という本まで書かせたほどだとか。
「南天うさぎ」の中では主人公が子どもの虫歯予防歯周病予防のために房楊枝を盛んに勧めています。歯ブラシの原型のようなもので西洋から歯ブラシが伝わるまではこちらが主流でした。かわ柳などの小枝の先端を煮て鉄鎚で叩き、木綿針の櫛ですいて木の繊維を柔らかい房状にしたものだそうです。
今のように治療技術のない時代、虫歯や歯周病で命を落とすものも多く、予防の大切さを訴える主人公のまじめな人柄がよく描写されています。
ご興味のある方、ぜひ手にとってみてください。
シリーズですが、この後主人公の重大な秘密が………。ネタバレ禁止ですね。

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医療DX推進体制整備について以下の通り対応を行っています。