子どもと代用糖
三月三日はひな祭り♪
ひな祭りは、古くは「上巳の節句」「弥生の節句」などの呼び名があり、五節句(「人日」「上巳」「端午」「七夕」「重陽」)の一つにあたります。女の子がいる家ではこの時期にひな人形を飾り、白酒や桃の花を供えてお祝いします。
流し雛の風習もあり、紙製の小さな人の形を作ってそれに穢れを移し、川や海に流して災厄を祓うのだそうです。
インフルエンザも大流行なので流せるものなら流しちゃいたいですよね……。結構流行っていますよね。
今シーズン私も珍しく風邪を引きましたけど結局インフルエンザではなかった……。
ちなみにちょっと調べてみたのですが
人日 ☆☆☆ 一月一日 七草の節句
上巳 ☆☆☆ 三月三日 桃の節句
端午 ☆☆☆ 五月五日 菖蒲の節句
重陽 ☆☆☆ 九月九日 菊の節句
だそうです。
今回は代用糖についてのおはなしです。
虫歯予防のためには砂糖を摂るのを制限することが最も重要です。しかし「甘い」という感覚は人間にとって最も好ましい感覚であり、子どもの頃から嗜好性のつきやすい、つまりはクセになる味です。一旦覚えた甘味物を控えるのは難しいため、ある程度「甘いものたべたい!」を満足させながら砂糖を制限して虫歯や肥満のリスクを下げる目的で開発されたのが代用糖です。現在利用されている代用糖の中で安全でないものはありませんが、成長期にある幼児に食べさせて問題ないかというと多少不安なものもあります。
幼児にすすめられるものはパラチノースだけです。パラチノースはそれだけでは虫歯を引き起こしませんし、虫歯を抑制する効果もあります(このあたりはキシリトールも同じですね。しかしキシリトールはたくさん食べると下痢してしまうので乳幼児にたくさん与えるなら要注意です。そして100%のものはちょっと高価)
したがって、虫歯予防という面からはいいのですが甘さが砂糖の半分程度しかないのでお菓子によってはほかの甘味料が加えられていることがあります。できればパラチノースだけで甘味が付けられた商品を選んでください。
江崎グリコから発売されているワンツーペロティはパラチノースや茶ポリフェノールを原料素材に使用していて虫歯にはなりにくい商品のようです。他にもあるとは思うのですが……最近このお菓子を見かけません。
代用糖のお菓子だったとしても、食後の歯磨きは忘れずに!
余談になりますが。
犬にキシリトールを与えてはいけません。これは獣医さんにお聞きしたのですが……。
キシリトールに対する反応は人と犬では違います。
人も動物も食べ物を食べると、これを消化吸収してブドウ糖として体内に取り込みます。この時体内のブドウ糖、特に血液の中のブドウ糖の濃度(血糖といいます)が高くなり過ぎないように、インスリンがすい臓から出て来て血糖を調節します。糖尿病の人でインスリンが相対的または絶対的に不足してインスリンの注射をしたりするわけですね。
人の場合はキシリトールを食べてもこのインスリンが出ることはありません。この事から糖尿病の人の甘味料として使われているのですが、犬の場合は人の場合と逆で、キシリトールはインスリンを放出させる力がとても強いのです。放出されたインスリンは血糖を低下させ、血糖の低下は、程度によりますが、意識の低下、脱力、昏睡、けいれん、さらには肝障害をおこす可能性があります。危険!
犬にチョコレートをあげてはいけないという話はよく聞きますね。
チョコの中に入ってるテオブロミンという物質によって中毒を引き起こします。カフェインの仲間なのでマイルドな興奮作用があったりするのですが犬は排泄が遅いので中毒を起こすのだそうです。
バレンタインデーにキシリトールチョコを患者さんにプレゼントしましたが愛犬には絶対にあげちゃいけない食べ物だったわけです。
犬にはドッグフードを…。
(*´v`)σ*バレンタインデー♥(´v`*)
二月十四日はバレンタインデーですね。
後顧の憂いを絶つため遠征する兵士の結婚を禁じたローマ皇帝に反対したバレンタイン司祭が処刑された二月十四日を記念日としているそうですが、日本ではチョコレート屋さんの販売戦略によって女性が男性に親愛の情を込めてチョコレートを贈る風習として定着しているようです。
チョコレートは脂質が糖質の多い食品であるため、勿論歯科医としても程々に食べて欲しいなーと思っています。勿論健康に良い影響を与える成分(ポリフェノール)もありますが、あまり食べ過ぎると栄養も偏りますし虫歯にもなります。
ポリフェノールの抗酸化作用
そもそも抗酸化作用ってなんなのか??
酸化とは物質が酸素と結びついて錆びつかせるような事をいいます。
人間の体も錆びます。錆びると老化したり癌になったりします。人間の体は呼吸によって酸素を吸収し食物の栄養素と結びついてエネルギーを生成します余った酸素は活性酸素となります。これは体内の酵素反応を促進したり殺菌作用でバイキンを殺して病気になるのを防いでくれたりもします。しかし活性酸素は多すぎるとバイキンじゃなくて自分の細胞を攻撃してしまうのです。脂質を錆びさせれば動脈硬化を引き起こしDNAを傷つければガンを引き起こしたりもします。紫外線によるシミにも活性酸素が関係していると言われます。
この活性酸素に対抗する作用を抗酸化作用というわけです。
食品に含まれる抗酸化物質は
ビタミンC、ビタミンE、βカロチン、リコピン、ポリフェノール類(フラボノイド、カテキン、イソフラボン、アントシアニン)、クエン酸、銅、亜鉛、CoQ10、αリポ酸などなど。
そんなにか!
と突っ込みたくなります。
食品で抗酸化物質を摂取するよりまず生活習慣を改善して活性酸素をうまないようにするのが良いでしょう。
喫煙をやめ食品添加物を取り過ぎない事など、でしょうか。紫外線で活性酸素がうまれシミができるのを防ぐならばサプリメントを摂るより先に帽子や日傘や日焼けどめで紫外線を防いだほうが……。
そして、バランスよく食べましょう。
とはいえ、チョコレートは精神を落ち着かせる効果もありますし。チョコレートが好きな方はとても多いです。
そんな貴方にキシリトール100%チョコを。
あんまり「チョコレート食べた!」という満足感はないんですけど虫歯と肥満の心配がないですからね。
医院受付にてご相談ください。
恋人たちのイベントに水を差すつもりは毛頭ありませんよ……?
節分
節分という言葉は「季節が分かれるとき」という意味です。本来は各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)などの前日は全て節分ということになります。江戸時代以降はもっぱら立春(二月四日ごろ)の前日に限って言うようになりました。
現在の節分の行事の元になったものが「追儺」という中国の行事です。
追儺(ついな)の行事は「鬼やらい」「なやらい」「鬼走り」「厄払い等ともよばれ、疫病などをもたらす悪い鬼を駆逐する行事をいいます。日本で、この追儺(ついな)の行事が行われたのは、文武天皇の時代に宮中で初めて営まれたことが「続日本紀」に書かれています。 その年は疫病が蔓延し多くの死者が出たそうです。大晦日、宮中では官職の者が鬼の姿をして災害や疫病などの災いに見立て、また黄金の仮面に矛や盾を持った者が豆を撒きながら悪魔悪鬼を追い払って新しい年を迎えたといいます。
江戸時代になると民間でも広く行われる行事となり今日に至ります。
医院でも節分行事をしてみんなの幸せを祈りたいと思うので……ブランコのくまくんに豆まきをしてもらいます
枡の中には茨城産落花生。
節分の日になぜ豆を撒くのかといえば穀物や果実には邪気を払う霊力があると考えられており豆を蒔くことで豆の霊力により邪気を払い、福を呼び込むと考えられたのだそうです。たぶん落花生でも大丈夫でしょう。
鬼は外
福は内
あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます
今年も地域の皆様のお口の健康のお手伝いができますよう頑張りますのでよろしくお願いします。
キレイな歯で新年を迎えることができましたでしょうか?
年の瀬には歯のクリーニングを希望される方が多くいらっしゃいました。
PMTCといってProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、簡単に言えば歯科医院で受ける機械的な歯の清掃ということになります。
PMTCの効果としては
歯周疾患の改善
虫歯の予防
審美性の向上
歯質の強化
予防歯科の先進国スウェーデンではPMTCを取り入れることで国民の虫歯や歯周病を少なくさせることに成功しています。例えば平均の虫歯の本数が日本で9.5本に対してスウェーデンでは3.6本、歯周病にかかっている人の割合は日本で80%に対してスウェーデンでは20%というように効果を上げています。
日本でもかなり浸透してきていますね
PMTCは機械的に表面のプラークを落とすのでもちろん歯の色素沈着も綺麗になりますし、フッ素入りの研磨剤を使用したり術後にフッ素塗布をすることで歯が強くなります。
着色に関してはよく相談を受けることがあります。薬品で歯を漂白するホワイトニングまでは希望されないけれど、すぐついてしまう着色汚れを何とかしたいという相談もあります。
そういった方には専用の歯磨き粉をおすすめしております。
歯磨き粉の薬用成分の中に着色を防いだりする成分が入っているものです。
歯磨き粉には、症状に見合ったさまざまな成分が配合されています。パッケージの裏をよく見てみましょう!!
湿潤剤とか、発泡剤とか、香料とか…。
それ以外に薬用成分というものがありますね
このブリリアントモアという商品の中にはピロリン酸ナトリウム(Na4P2O4)が配合されていて化学的な作用で歯のステインを浮き上がらせるようです。歯肉炎予防効果もあるという報告があります。
あと、良く配合されているものでポリリン酸ナトリウムですがこちらも歯石ができるのを防いだりタバコのヤニを浮かせる効果があります。プラチアスという歯磨き粉に入っています。
以上二つの成分は「汚れを浮かせる」というタイプのものですが、さらに違うのタイプのものを紹介します。
歯の表面にできた目に見えない細かい傷は、プラークやステインが付着する原因になります。
ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイトという成分が直接歯に作用し、歯のミクロの傷を修復するというものです。さらに、虫歯予防(歯の再石灰化)の効果もあります。
アパガードリナメルという商品がその代表的なものと言えるでしょうか。
これ以外にも通販だったりテレビCMで出ているものがたくさんあります。効果の程は個人差もあるかとは思いますが、ちょっとお値段張ります……。
でも、使い続けていると確かに歯がツルツルになる実感はあります。(個人の感想です)
もしよかったら試してみてくださいね!!
☆*::*:☆MerryXmas☆:*::*☆の準備
12月に入った途端というタイミングで新潟市内に雪が降りましたね。西区にあります医院の窓から見る景色は白く染まる……というほどではありませんでした。冬本番はまだこれから……でしょうか。今年の二月は本当に大雪でしたから今シーズンは勘弁してもらいたいものです(切実)
とはいえ、12月に入りましたのでクリスマス仕様に模様替えを。