■ カテゴリー: 小児歯科
クリスマス
クリスマスイヴで御座います。
今は少なくとも新潟市内は感染が落ち着いているせいかちょっと街に活気があります。平日なのに道路も混んでいましたしお店の駐車場にも車がたくさん停まっていました。
オミクロン株の感染拡大の動向が心配ですし、いくら重症化しないらしいという話を聞いていても、後遺症については結局何もわからない事ですから用心するに如くはなし。私としてはクリスマスもお正月も巣ごもりしています。これは飽くまで私個人の意見で、今は行動制限も解除されていますし、帰省については慎重にとは言われていますが、感染予防に十分配慮されたうえで良いクリスマス、年末年始をお過ごしください。
患者さんの子に教えてもらった面白い小説(続き物で二十巻くらいあって大変です)も図書館で借りて読まなくちゃいけないし、オンラインセミナーの予約もしちゃったから勉強しなくちゃいけないし(言い方が受身?)、テディベアの洋服も縫わなくちゃいけないし、このブログも更新しなくちゃいけないし、あんまり休みは無い感じです。
今年は母がクリスマス用の新作を用意してくれました。
見に来てやってください。
他はいつも通り。
甘いものを食べる機会が多いかもしれません。私も患者さんには色々助言するくせにクリスマスにはケーキを食します。毎年シュトレン(これはケーキというよりドライフルーツの入ったパンだけど)が多かったけど、今年は家族の希望でモンブランに…。栗は美味しいですよね。でもカロリーも糖分も多そう!食べる前から怖いです。
でも、食べた後はいつもよりもしっかり歯磨きしましょうね。フロスも歯間ブラシも使用して、虫歯菌のエサを口の中に残さないで!
マスクで口呼吸?
昨年あたりからマスクを常時着用していることで口呼吸になる可能性があると聞き、理屈ではそうかもな…と思いながらにわかには信じがたかったのです。
マスクをしているせいで口呼吸になるというよりも、コロナ禍で人と話す機会が減ってさらにマスクの下では表情を作る必要が少なくなり、口の周りの筋肉が衰える故に口が開いてしまい口呼吸になりがちだという事のようです。
しゃべるときや歌うとき、楽器を演奏するとき、スポーツをするときなど、一時的には「口呼吸」になりますが、そうでないときは「鼻呼吸」をするのが、正しい呼吸の仕方です。
ただ、鼻炎などで鼻の通りが悪かったり、口の周りの筋肉が衰えて口が開いてしまったり、口は鼻より気道の抵抗が少ないので楽に呼吸ができると感じて癖になってしまったり、普段から口呼吸になるかたも多いのです。入り組んだ構造をしている鼻を空気が乱れて通りますから、抵抗を感じるんですね。しかしその際に、ウイルスや異物が鼻毛や鼻の粘膜でブロックされるわけです。ブロックされないダイレクトな口呼吸だとかぜやインフルエンザ、アレルギー性の疾患になり易そうですし、口が乾きやすくなりドライマウスや歯周病などが悪化することだってあります。前歯の歯ぐきが口呼吸のために厚ぼったく肥厚することがあり、審美的にもコンプレックスになることがあります。
最近、小さな子供さんで前歯の歯ぐきが腫れている子をよく見かけますから、コロナ禍で口呼吸になるという噂はあながち間違いじゃないみたいです。口の筋肉を鍛えましょう!
口の周りを鍛える体操がいろいろありますので、ぜひご相談ください。
ところで。
私もスタッフもコロナ以前も一日少なくとも八時間くらいはマスクをしていたわけですが、口呼吸になっていないしなあ…などと個人レベルの事を言っても始まりませんね。これはいわゆる慣れというもので、私たちはマスクをしたままぺちゃくちゃとよく話しますしね。患者さんに説明をする時もけっこうマスクしたままでした。若い頃、「人と話すのにマスクしたままで失礼だ」と年配の先生によく怒られたりしましたが、診療中にその都度マスクを外して患者さんと話すという習慣は全く定着しませんでした。いまとなっては良かったのかも???
だって、清潔不潔の区別を考えると、『マスクをずらすために、ゴム手袋をはずして手を洗って…そのあとまた手を洗って手袋して……』となってしまうのです。今はそれ以外にフェイスシールドもあったりアイソレーションガウンを着て治療していることもあるので、まあ大変です。そんなわけでコロナの流行が終わっても、私たちは治療中お口の中を触っているため、その手でむやみに他の場所を触ることが出来ないし、院内感染予防の観点から診療時間中マスクを外せるタイミングがほとんどないので、あまり素顔をさらさないけどご容赦くださいね。
早くコロナが終息して、みんなが笑って過ごせますように!!
全集中で頑張りましょう?
毎日、新型コロナウィルス感染症の新規感染者の人数をニュースで聞くたびにドキッとしています。換気に気を付けて、でも室温が下がらないように、花粉が入り込まないように、いろいろ頑張りながら、何とか通常通りの診療が出来ています。
出来る感染対策を粛々と行って、家と医院の往復だけをする日々なんです。コロナのおかげといっては何だけどウェブセミナーが増えて地方に住むものとしては勉強しやすくなりました。実技を伴うような講習会には行けないんだけども……。
コロナ以前、ちょっと遠くの市立体育館のトレーニング室やプールにたまに行くくらいしか運動していなかった私ですが、Youtubeでここ一年くらいは室内でできるトレーニングを見つけて、そこそこストイックに鍛えています。そんなわけで、昨年から肩こりや腰痛が改善して、いい調子です。この冬から春にかけて全く風邪もひかず体調だけはすこぶる良好で、診療にもいい影響を与えていそうです。ありがたいことに。
皆さんも適度な運動を心がけてくださいね。筋トレの際は息を止めないで…。呼吸は大切です。
「鬼滅の刃」のおかげで、小さい子までも「呼吸」という単語を知っていて驚く今日この頃。そこまで詳しくはないので、大人気の竈門炭治郎君が水の呼吸の使い手だというあたりで小さい子のウケを狙ってみたり…。とりあえず治療の時は「全集中」でお願いします??
当院のテディベアも鬼滅の刃のコスプレでお出迎えしています。
スポーツドリンクと経口補水液
暑い毎日が続きます。七月それほど気温が上がらなかった分が今にして夏真っ盛り☀
⚽スポーツの秋までは程遠い感じですが、この暑い夏にもスポーツをされる方はもちろん多くいらっしゃるでしょう。スポーツをしていると糖分の入ったスポーツドリンクや補給食をだらだら食べ飲みしちゃいますよね。この糖を栄養源にして虫歯菌は酸を作り出します。酸で歯がとかされて穴があくとむし歯になってしまいます。🍹
スポーツの現場では、「スポーツ飲料と経口補水液ではどちらがいいか」という質問が出るそうです。ナトリウムなどの電解質濃度が低く糖質濃度が高いのがスポーツ飲料で発汗に伴う水分と電解質に加えてエネルギーを素早く補給します。対する経口補水液は電解質濃度が高く糖質濃度が低いのが特徴。スポーツ飲料よりも水と電解質の吸収が速いため脱水状態において不足している電解質を補います。
熱中症の予防として炎天下の試合や練習の前後に経口補水液を飲む選手もいらっしゃるようですが、一般のスポーツ愛好家や部活動ではスポーツ飲料で十分のようです。
なんにしてもスポーツ飲料が虫歯の原因になり得るのは確かなので気を付けましょう。最近は子供に哺乳瓶などでスポーツドリンクを与える親御さんは少なくなったようで、哺乳瓶う蝕(哺乳瓶でミルクやその他ジュースを飲むことで前歯等に虫歯が多発する状態)を見かけなくなりました。10年以上前は結構遭遇して、治療に加えて食事指導とかブラッシング指導やフッ素塗布をした記憶があります。
12歳児の虫歯は全国で一番少ない新潟ですが、現状は中学生以上の子の虫歯の方が心配です。原因はスポーツドリンクだけではありませんが間食の摂取の仕方など見直してみてはいかがでしょうか。
フッ素洗口が始まってる小学校が多いらしいです
希望者に対してフッ素洗口を週一回行う小学校が増えているようです。フッ素の虫歯予防の効果はよく知られているのでいうまでもありませんが、フッ素洗口とフッ化物塗布を両方受けても構わないのかという質問がたまに寄せられます。
日本は水道水のフロリデーションが行われていないので、フッ素洗口とフッ素塗布、家庭でのフッ素入り歯磨き剤を同時に使用しても、中毒症状や歯のフッ素症などが起こることはないのだそうです。
昨年2017年に1000ppm~1500ppmのフッ化物を歯磨剤に配合することが承認されました。
1000ppmとは0.1%のことです(フッ化物イオンとして)。
歯磨剤のフッ化物濃度が1500ppmに上がると虫歯予防効果が上がることが海外の論文などで読み取れます。しかし6歳未満の子供には使用を控えるようにと定められています。15歳未満の子供では歯科医師の判断の下で正しい量(1000ppmで1㎝程度)を使用している分には問題ないといわれています。必ずパッケージのフッ化物濃度表示を確認いたしましょう。
ちなみにフッ素塗布のフッ素は2%フッ化ナトリウムでフッ素としての濃度は9000ppmです。
フッ素洗口は週一回法の場合、フッ素塗布の十分の一で、0.2%のフッ化ナトリウムで900ppmです。一回分の洗口液を誤って飲んでしまったとしても急性中毒の心配はありません。
虫歯リスクの高い方は複数の方法の合わせ技で効果を高めることもできます。
医院のクロッカスが咲き終わり、そろそろチューリップやアネモネが咲こうかというシーズンです。バラも新芽が芽吹いてきてこれからという感じ。、春はいいですね。